- バックアップ先の空きディスク容量
バックアップ先に十分な空き容量が存在しない場合は、以下の修正処置を検討してください。
- 保存する復旧ポイントの数を減らす
- バックアップ先の利用可能な空き容量を増やす
- より大容量のバックアップ先に変更する
- バックアップ ソースのサイズを減らす(バックアップから不要なボリュームを除外する)
- バックアップの圧縮率を大きくする
- 適切なライセンスの取得
バックアップ(特に SQL Server および Exchange Server)の実行に CA ARCserve D2D を使用する場合、適切なライセンスを取得していることを必ず確認してください。
- バックアップ ディスク サイズ
ボリュームが 2TB 以上のディスクに存在し、圧縮しないバックアップ フォーマットを使用する場合、このボリュームはバックアップからスキップされます。
- バックアップ先の変更が保存済み復旧ポイントに与える影響
変更されたバックアップ先に対して増分バックアップを継続し、指定した保存済み復旧ポイント数に達した場合、CA ARCserve D2D では、最も古いバックアップ セッションの最初のバックアップ先へのマージを開始します。これは、指定された復旧ポイント数を保持するためです。 このマージ処理が繰り返されると、最初のバックアップ先に保存された復旧ポイント数が減少し、同時に、変更されたバックアップ先の復旧ポイント数が増加します。 最終的には、最初のバックアップ先の復旧ポイントがなくなり、すべてのセッションは変更されたバックアップ先にマージされます。
- バックアップ先の変更が継続的なバックアップに及ぼす影響
あるバックアップ先へのフル バックアップ(および複数の増分バックアップ)を設定および実行した後にバックアップ先を変更しても、バックアップの再設定を行って、引き続き新しいバックアップ先への増分バックアップを問題なく実行できます。
後から再度バックアップ先を変更する場合も、バックアップ設定を再設定すると、新しいバックアップ先への増分バックアップを引き続き問題なく実行できます。
例:
- ユーザが所有するマシンのバックアップ先がローカル/リモート ボリュームのフォルダ A に設定されています。フル バックアップ 1 回と増分バックアップを何度か実行した後にバックアップ先がいっぱいになったため、別のバックアップ先(フォルダ B)に変更するとします。 フォルダ B をバックアップ先にするようにバックアップ設定を再設定できます。CA ARCserve D2D は引き続き、新しいバックアップ先に増分バックアップを実行します。 その結果、元のフォルダ A にはフル バックアップと複数の増分バックアップが格納されます。また、新しいフォルダ B には複数の増分バックアップが格納されます。
- フォルダ B への複数の増分バックアップを実行した後、他の新しいバックアップ先(フォルダ C)を再設定する場合、元のフル バックアップの場所(フォルダ A)へのリンクが保持されているため、CA ARCserve D2D はバックアップ先 フォルダ C への増分バックアップを引き続き実行します。
あるバックアップ先へのフル バックアップ(および複数の増分バックアップ)を設定および実行した後、バックアップ先を別の場所に変更する場合、元のバックアップ先から新しいバックアップ先にコンテンツをコピーまたは移動することができます。次に、バックアップ設定を再設定すると、増分バックアップを新しいバックアップ先に引き続き問題なく実行することができます。
ただし、最初の場所にフル バックアップ、2 番目の場所に増分バックアップがあり、2 番目の場所から 3 番目の場所にコンテンツを移動した後に引き続き増分バックアップを実行しようとすると、最初の場所へのリンクが失われるためバックアップは失敗します。
例:
- ユーザが所有するマシンのバックアップ先がローカル/リモート ボリュームのフォルダ A に設定されています。フル バックアップ 1 回と増分バックアップを何度か実行した後にバックアップ先がいっぱいになったため、別のバックアップ先(フォルダ B)に変更するとします。 フォルダ A のコンテンツをフォルダ B に移動し、新しいフォルダ B をバックアップ先とするようにバックアップ設定を再設定することができます。 CA ARCserve D2D は引き続き、増分バックアップを新しいバックアップ先である フォルダ B に対して実行します。 その結果、フル バックアップおよびすべての増分バックアップは、新しいバックアップ先であるフォルダ B に存在します。
- ただし、最初のバックアップ先がフォルダ A (1 つのフル バックアップと複数の増分バックアップを含む)であり、CA ARCserve D2D バックアップ設定を使用してバックアップ先をフォルダ B に変更した後に増分バックアップを引き続き実行すると、フォルダ B には増分バックアップのみが含まれます。 次に、フォルダ B からフォルダ C の中の他の新しいバックアップ先にコンテンツを移動する場合(フォルダ B から増分バックアップのみを移動し、フル バックアップは含まない)、フォルダ C に増分バックアップを実行すると増分バックアップは失敗します。これは、元のフル バックアップ(フォルダ A)へのリンクが失われたためです。
- Microsoft SQL Server のバックアップの制限
Microsoft SQL Server VSS Writer の制限のため、特定のステータスを持つ Microsoft SQL Server データベースの中には、自動的にスキップされて CA ARCserve D2D によってバックアップされないものがあります。このようなデータベースには以下が含まれます。
- ステータスが「リストア中」のデータベース このステータスは、データベースがログ配布のセカンダリ データベース、ミラー データベース、または追加的にリストアされるバックアップ済みデータを待機中のデータベースであることを示します。
- ステータスが「オフライン」のデータベース このステータスは、このデータベースの通常使用が不可であることを示します。
- データベースはあるボリューム内に設定され、ログは別のボリュームに設定されている場合、バックアップ用として 1 つのボリュームしか選択しないと、Microsoft SQL アプリケーションのバックアップは、そのデータベースについてはスキップされます。
- Microsoft Exchange Server のバックアップの制限
- データベースはあるボリューム内に設定され、ログは別のボリュームに設定されている場合、バックアップ用として 1 つのボリュームしか選択しないと、Microsoft Exchange アプリケーションのバックアップは、そのデータベースについてはスキップされます。